実録 山口組抗争史(2) 大阪極道戦争~最凶愚連隊・明友会をつぶせ!!~
昭和21年(1946年)、山口組三代目組長を襲名した田岡一雄は、それからほぼ10年にして地元神戸のほとんど全域を掌握してしまった。そして昭和32年(1957年)、掌握の矛先を神戸から他府県…いや全国へと拡げていくべく、田岡の出身地である徳島県の小松島を皮切りに侵攻を開始するのだが、その過程で是が非でも成し遂げておきたいのが、神戸に隣接する日本第二の都市・大阪の制圧であった。田岡はその大任を最も信頼をおくナンバー2の若頭・地道行雄に託し、地道は期待に応え大阪で勇猛と悪名を轟かせる柳川組をいとも簡単に傘下に組み込むなどして地歩を固めていくのだが、その前に一筋縄ではいかない大きな難敵が立ちふさがった。義侠心など歯牙にもかけず、欲得のために暴虐の限りを尽くし地元で恐れられる大阪最凶の愚連隊・明友会である。構成員2千人とも豪語するこの大暴力集団を山口組の前にひれ伏させるべく、地道は驚きの殲滅作戦に打って出るのだった――! 昭和30年代、神戸の一地方組織にしかすぎなかった山口組を一躍日本中に知らしめることになった”大阪極道戦争”のすべてを迫真の筆致で描く、バイオレンス実録コミックの決定版!!