半身のカブト
戦後10年多くの犠牲を生んだ戦争の復興受容により急速に発展したロボット義肢技術は人間本来の能力を超えて活躍していた。しかしその能力に嫉妬した一部の人々は侮辱を込めて「ハイブリッド」と呼び新たな暴力や差別の対象として社会問題となっていた。
戦争により身体の半分を失った少年カブトは車椅子に乗っても尚「俺はヒーローになる!」という夢を忘れず自警団として活躍していた。
そんなある日、義肢を扱う者ばかりを狙う犯罪者「錆の男爵」がカブトの前に現れる。
戦争により身体の半身を失ってもヒーローを夢見た少年カブトのSF短編ストーリー。