わたしの家族飼育日記【タテヨミ】
男は目覚めると、知らない部屋にいた。壁一面に青空の絵が描かれた、子供部屋のような一室。部屋を出るとリビングがあった。リビングにある大きなダイニングテーブルには見知らぬ4人の男女が座っている。男女はそれぞれ「ルル」「お母さん」「お姉ちゃん」「叔父さん」と名乗った。ルルは男のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。「みんなそろったし、お父さん呼んでくるね!」ルルは明るい笑顔で部屋を出ていった。ここがどこかわからない。ましてや自分には妹はいないはずだ。脈絡のない出来事に、これは夢か?と自問する。混乱する。刹那、扉が開く。カラカラと音を立てて、何かがやってくる。男は目を見開いた。リビングに入ってきたのは、「お父さん」と呼ばれる何かだった。マンガ・ノベルアプリ「peep」の人気ノベルがWebtoon化!高濃度の謎と恐怖が連鎖する、最狂シチュエーション・スリラーの開幕。これを読めば、今日からあなたもわたしたちの「家族」です。