嘆きの聖女は王子様の箱庭の中
物心がついた時から、聖女候補で王太子・エリアルの婚約者として励んできた公爵令嬢のルーナ。しかし、聖女選定で選ばれ、エリアルの婚約者となったのは、ルーナの異母姉だった。「偽りの聖女」と呼ばれ、失意のどん底に陥ったルーナは襲撃に遭い瀕死の怪我を負う。死を覚悟した彼女を救ったのは、ルーナを聖女の座から引きずり下ろしたエリアルで……!? ルーナは離宮に幽閉されるも、連れて行かれたのは豪奢な部屋。「僕はずっと、この瞬間を待ち望んでいた」――逃げようと画策するルーナを、エリアルは甘さを含んだ恍惚の眼差しで見つめてきて……。