極道は愛を謳う~心の鉄線で絡めて傷つけて~
「いっそ嫌ってくれれば、俺だって諦めがつくのに…!」母親に対する義父の暴力に耐えきれずに家を飛び出した氷山雅仁は、ある事件をキッカケに「緋田組」というヤクザの元に身を置くことになる。しかしそこで同居する事になった幸誠は、よそ者の雅仁を快く思っておらず、その態度は冷たかった。一方、誠はクラスメイトから陰湿なイジメを受けており、ある日、その現場を雅仁は目撃してしまう。雅仁の機転で事態は収束するものの、誠のトラウマを契機として2人は体の関係を重ねるようになって行って…自らの被虐の性癖に苦しむ誠と、そんな彼を愛しながらも拒絶を恐れ踏み込めない雅仁。絡まった鉄線越しの愛の行方は…―――