鳥籠
帝都の製紙会社に勤める福岡凌平は、工場建設の調査のため、信州の片田舎の村で二ヶ月ほど暮らすことになった。村長の屋敷に滞在して仕事に打ち込んでいた凌平は、ある日、蔵の一つに住人が囲われていることを知る。興味を抑えきれずにその蔵へ忍び込んだ凌平は、そのあまりの美貌と艶やかさ、そして彼が青年だったことを驚愕する。盈と名乗る彼の誘惑に抗えず、凌平はその美しい体を抱いてしまう。その後も何度も交わり、すっかり盈に魅了されてしまった凌平は、意を決して彼を東京に連れ帰ることにするが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。