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時野つばき

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  • 犬と呼んでよ俺の姫!

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    犬と呼んでよ俺の姫! 

    作家:時野つばき / 翠雨

    ジャンル:ライトノベル / BL小説

    (4.5/5.0)投稿数2件
    西門雷蔵は誰もが認める犬系男子。そして、幼なじみの名家の若様、姫野紫信に毎日手作り弁当を届ける弁当男子。
    一緒にご飯を食べて、姫野さんが喜ぶ顔を見られればそれで幸せ、それで満足……のつもりだったけど。
    気付かないふりをしていても、時間は確実に進んでる。今は一緒、だけど姫野さんが高校を卒業しちゃったら? 大人になったら?
    「俺はいつまであの人を、追いかけて行けるんだろう」
    わからないから不安になる。不安になるから、証が欲しくなる。見える形で欲しくなる。
    寄り添っているはずなのに、微妙にすれ違う気持ちが焦れったい。もどかしい。
    それを吹っ切るべく雷蔵は、バレンタインの直前に一念発起。「姫野さんにチョコレートをあげよう!」
    ところが。チョコレート代を稼ぐべく出かけたバイト先の神社の蔵で、見つけてしまった怪しげな勾玉。
    意味深なお札をうっかり剥がしてしまったもんだからさあ大変、本物の犬に姿を変えられてしまった。呪われた瞬間、心に浮かんだ最も強い願いを叶えない限り元には戻れない。タイムリミットは翌日の日没、それを過ぎたら一生犬のまま!
    「姫野さん助けて、俺だよ雷蔵だよ!」叫んでもすがってもただの犬、全然わかってもらえない。それどころか怖がられる、泣かれる、逃げられる。
    追いすがれば何故だか不幸な偶然が重なって、引き離される、遠ざかる。焦る間もどんどん時間は過ぎて行く。誘惑の手も伸びてくる。
    「男同士がくっついてたら変に思われる。だけど犬と飼い主なら平気だよ? ずっと彼と一緒にいたいんでしょ?」
    追いつめられる中、果たして雷蔵の選ぶ未来は犬か、人間か?
    「俺は、姫野さんの犬だ!」