異世界に転生したので日本式城郭をつくってみた。
松本忍は30歳を超えても彼女の一人もおらず、人生の大半を日本の城への愛につぎ込んでいた。
ある日、竣工式を見ていたはずの忍は、気づいたら『ロイド』という名の美青年に転生し、矢と魔法が飛び交う戦場に立っていた。戦場から逃げ延びた忍──ロイドは、気を失っているところをマリーという少女に助けられる。 助けてくれた恩返しに、持てる知識を駆使してマリー親子の畑仕事を手伝い始めるロイド。 やがてロイドが村の一員として認められた頃、村をゴブリンの群れが襲い、かけがえのない人を亡くしてしまう。
悲しむ間もなく再度迫り来るゴブリンの群れ。ロイドは日本の城の防衛設備を応用し、ゴブリン迎撃の準備を整えてゆく──。
大切なものを守るため、異世界で日本式城郭を築城する『ロイド』の一代記!