完結
この商品は購入もできます。
巷では、半幽霊という奇妙な病が噂になっている。
それは、あるとき突然、肉体の一部が透けていく病だという。
半幽霊について捜査を始めた永井昭一は、消えた肉体の色を取り戻してくれると噂の、美馬高興を訪ねた。
大きな屋敷にひとりで住む高興は、男とも女ともつかない不思議な存在だった。
高興は、半幽霊を色鬼の仕業だと言う。
消えた高興の幼馴染。
消えていく肉体。
失くした色。
罪悪感に塗りつぶされた二人は、互いに惹かれあい、求め合う。
「私も、色鬼なのですよ」
この本は新装版であり、2019年9月15日に配信された「緋色 秘め色 迷い鬼」と同じ内容となります。
※本作は二一の個人誌作品の電子書籍版となります。