完結
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【平成10年/長崎県】横田美佐(よこた・みさ)は、夫・茂(しげる)との間に2男1女の(3)人の子をもうけ、どの子も目に入れても痛くないほど可愛いわが子たちだったが、その夫婦生活自体はドン底だった。親から受け継いだ家・田畑はあるものの、茂は定職にも就かず日がな飲んだくれ、家族に対しても暴力をふるう始末。そんなところへ近づいてきたのが茂の釣り仲間である古館(ふるたち)だった。古館は美佐のつらく寂しい心の隙に巧みに入り込み愛人関係を結び、多額の生命保険をかけたうえで茂の殺害を持ち掛けてくる。海での溺死事故に見せかけた計画はうまくいき、美佐は茂の死亡保険金1億円と、家・田畑を売って得た5千万円ほどの大金を手中にするのだが、実は本当の地獄はそのあとに待っていた。凶悪な本性をあらわにした古館は美佐から多額の金をむしり取った挙句、なんと次はわが子のうちの一人を殺して保険金を得ることを強要してきたのだ――!(※本コンテンツは合冊版「ザ・女の事件Vol.2-(3)~特集/カネと男に狂った果てに」の内容と重複しています。ご注意ください)