完結
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夫・勝三(かつみ)の老母・タエの米寿(88歳)のお祝いがあるということで、妻・知子(ともこ)は二人の子を連れて夫の故郷の実家にやってきた。当然そこには末っ子である夫の兄弟たち(兄二人・姉一人)家族もやってきていたのだが、何やら皆深刻な表情で、とてもお祝いなどという雰囲気ではなかった。それもそのはず、実はこの機に皆で老い先短い母の遺産分与について話し合うことになっており、各々が少しでも多くの遺産を得ようと必死の思惑でいたのだ。そしていざ協議が始まると、案の定、各自の取り分をめぐって事態は紛糾! 挙句の果てには兄弟間で拉致監禁騒ぎまで起きてしまう始末で、まさに骨肉の争い、ここに極まれりという有様だった。しかしそんなとき、老母・タエの発した一言が、ささくれだった皆の心を溶かしていって――…?(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.16~特集/本当は怖い家族の裏事情」の内容と重複しています。ご注意ください)