完結
この商品は購入もできます。
時は太平、町医者の斜倖(しゃこう)は、怪我をしている赤髪の人斬り・朔(さく)を連れ帰るが、治療が終わるやいなや畳に押し倒し拘束すると、ムリヤリ乱暴に抱いてしまった。自暴自棄な朔に、斜倖はかつて自分が領主の“飼い犬”だった頃と同じ飢えた獣を感じる。朔は、赤い髪のせいで忌み嫌われていた自分を拾ってくれた恩人・刀鍛冶の冬絶(とうぜつ)に伝説の刀・月刺(げっし)を作り上げるため試し斬りをさせられ、その罪悪感にさいなまれていた。毎夜激しく凌辱されても冬絶から逃れられない朔に、居場所を与えてやりたいと思う斜倖だったが――。月刺に引き寄せられ出逢った男たちがそれぞれの罪と罰を背負いながら、下剋上の愛欲、切ない純愛に溺れる運命を描くエロティック時代ロマン!