完結
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OLの千田亜紀子(せんだ・あきこ)と賃貸アパートで二人暮らしをする母親は、もう何年もずっと亡くなった父親が遺した負債を地道に働きながら返し続けていたが、これまでいくら亜紀子が自分も返済に協力すると申し出ても、それに甘んじてはくれなかった。娘に迷惑をかけたくないという思いゆえだろうが、正直亜紀子としては自分が家族として認められていないような一抹の寂しさを感じていた。ところがそんなある日、母親の勤務先の社長が給料未払いのまま失踪、母親は返済に行き詰まった挙句に風呂場で硫化水素ガス自殺してしまう。すると今度は、残された亜紀子が借金の保証人として返済の継続を迫られることとなり、おまけに会社からは退職を勧告されるわ、自殺だからといわれて母親の生命保険金は下りないわ、挙句の果てには大家からアパートを事故物件にした罪滅ぼしに家賃の増額を申し立てられるわで、二進も三進もいかなくなってしまう。追い詰められ、思い余った亜紀子はとうとう首吊り自殺をはかろうとするのだが――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.25~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)