ブラッドハウンド
この世界には病が蔓延している…それは「吸血症」。吸血症にかかった者は牙が伸び、身体能力が異常に高まる。その末期患者・通称「レッド」は脳を支配され人を襲い、噛みつかれた者は血と共に記憶の一部も抜き取られ感染するリスクを負う。そんな危険な存在であるレッドの駆逐を目的とした部隊がRRT(吸血症末期患者対策部)だ。RRT所属の長谷川来栖は日々訓練を行い、戦いに明け暮れる。いつかレッドを殲滅するため。そして自身のある目的のために…。そんなある日、来栖は第七課・通称「グリーン」所属の平井芹菜と組むことに。グリーンとは末期手前の身体能力が高まった者たちで構成された特殊部隊だ。二人は頻発するグリーン連続殺人事件を担当することに。牽制しあいながらも捜査にあたる二人。その行く末に待ち受けるものとは…。