金の糸と黒の糸
★Amazonロマンスカテゴリー(Kindle)ベストセラー(ランキング1位)[2019]★
――切ない嘘から始まるピュアラブ・ストーリー
誰もがうらやむ相手と結婚したはずなのに心に傷を負って離婚したカリーナ。カリーナをずっと好きだったのにタッチの差で求婚できなかったカイン。それぞれが過去に負った心の傷と自分自身と向き合い成長する過程をそれぞれの目線で交互に描いた切ない純愛ロマンス。
離婚して以来実家で静かな生活を送っていたカリーナのもとに、ある日とんでもない依頼が舞い込んだ。15年前に突然姿を消してしまった幼なじみ・カインが「女性の口説き方」を指南してほしいという。領主であるのんきな父親から聞かされたものの意味が分からずカリーナは戸惑いながらもきっぱりと断る。だが、なかば強引にカインのもとへ連れて行かれてしまっただけでなくついには頼み込まれてしまい父親にしたように断ることができなかった。その後父親からカインが女性の口説き方もとい接し方を学ばなければならない事情を聞かされたはいいが、結婚に失敗した自分が恋愛指南などできるはずもない。そう言って断ろうとしたが説得されてしまいカリーナはカインからの頼みを引き受けることに。だがカインからの頼みは、ある目的を果たすための切ない嘘だった。
【レビュー(WEB公開時】
・2人の葛藤が丁寧に描かれていて読み応えがあった。
・カリーナとカインだけのロマンスだけでなく家族愛にあふれたお話で、とても読み応えがありました。
・離婚で傷ついたカリーナがカインやカインの一族の人間と接し、かつての自分を取り戻していく過程がよかった。
・カインとカリーナが、きちんと自分の気持ちに向かい合って、ハッピーエンドになるところが、良かったです。途中のすれ違いやじれじれのところが、やきもきしましたが、そこにきゅんきゅんしました。
【表紙絵】コマKOMA
日本のイラストレーター、漫画家。二児の母。Twitter(@watagashi4)にて四コマ形式の漫画を投稿、2022年に同人誌『軍人婿さんと大根嫁さん』を出版。翻訳ロマンス小説フリーク。文鳥愛。