ふきだしで愛を語るにも程がありますよ、大魔導士殿
ある日、魔獣の大量発生によって生死の境を彷徨うほどの傷を負った女騎士であるレイリンは
目を覚ますと他人の心の声が「ふきだし」として見えるようになっていた。
そんなレイリンの元へ見舞いに幼い頃は仲の良かった幼馴染の大魔道士ハウエルがやってきた。
レイリンが女騎士になってからハウエルは顔を合わせるたびに嫌味を言ってきて最近では関係は険悪となっていた。
ハウエルは見舞いに来ても「騎士なんて辞めろ」などといつもどおり嫌味を口にするが、
彼の「ふきだし」の本音にはレイリンへの心配ばかり!?
そして、レイリンが生死の境を彷徨うことになった魔獣の大量発生が
意図的に発生したことがわかり、レイリンは国を守る障壁を張るハウエルを他国からの刺客から護衛することになり、二人は同居することに!?
――この幼馴染は素直じゃないだけで、実は嫌われていなかったのかもしれない。
むしろ、それどころか……。
ハウエルのレイリンへの思いとは……?