前代既聞 今むかし変わらん草紙―――江戸時代から横行する詐欺
・オレオレ詐欺
・アフェリエイト
・ソーシャルネットワーク
実は江戸時代からあったということをご存じですか?
私たちが生活している現在は、
江戸からきた未来でした。
悪巧みや心の病、考え方に生き方、
いつの時代も日本人の本質って変わらないのかもしれない・・・
本書を読んでいただき「昔も、こういうことがあったんだなぁ~」と、
ほろ苦く笑える一助となれば幸いである。
★ ☆ 同著者シリーズ ☆ ★
・もののけ解題 おろちの棲処
・もののけ解題 陰陽師 安倍晴明を紐解く
・もののけ解題 妖怪ばなし七変化
■目次
・アキバハラのオタク文化――秋葉原について考える
・あの世から来た、江戸の「オレオレ詐欺」―――知能犯罪をさかのぼる
・友人の友人―――ソーシャルネットワークという装置
・新撰組、遅延で切腹?―――メールの遅延事故について
・アフェリエイト骨董屋―――牙あいというビジネススタイル
・歴史のオリジナリティ―――コピーについて考える
・カメラ付携帯と望遠鏡―――覗きのツールと美意識について
・ソロバンリテラシーによるサムライデバイド
・記憶という仕事
・リサイクルの帳尻を考える
・ぶらぶら病と五月病
・露出願望と旅の空
・デキる武士「道見」
・地上の人工衛星・日和見
・大御所はネットサーファ
・木綿以後の事
・暮れ襤褸年賀状
・困惑の未来へ
・予定は決定
・「十万茶漬」と「大手饅頭」
・没入は緊張感の逃げどころ
・快適な「サーバールーム」と「土圭の間」
・バージョンアップと更新の「負担」について
・意外にシタタカな臍曲がり
・無気力・無責任な売国
・ロボットはアナログを目指し、職人は機械を志向する
・カバヤキとゼンシンザ
・リクルートスーツと武家奉公人の四季着
・今昔地図対決
・受信者が判読する情報
・断末魔の無い革命
・親魂の所在
・「めぐし」「うつくし」「ろうたし」き君
■著者 高山宗東
1971年群馬県生まれ。近世史研究家、著述家、ワインコラムニスト。
東京大学先端科学技術研究センター協力研究員、大阪市立ワインミュージアム顧問などを務める。
國學院大學文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程前期修了。専門は、近世における戦国大名家関係者の事跡研究歴史考証、文芸評論、美術解説、葡萄酒解説、イラストなどを雑誌を中心に寄稿。併せて歴史、日本国語学(言語変遷史)などの講演も行う。
本作品は、雑誌「アサヒパソコン」に連載した作品に修正と加筆を行った作品です。