囚われ蜜乙女と千一夜
カラダから始まる運命の恋なんて、信じない――。商人の娘・ライラはある日、王宮に納品したはずの宝石をつけた猫と出会う。あとで連絡をしようと猫を家に置いて、夜に戻ると…そこには知らない男がいた!? 「俺と恋に落ちろ」……突然キスをしてきた彼の首には、猫と同じネックレスがついていた。男の正体はこの国の王子。自分にかけられた呪いをとくため、『運命の恋』を探しているというのだ。「いい匂いがするから」、とそれだけの理由で、ライラを運命の相手だと決め付けた王子は、ライラに夜伽を命じる。反発するライラを、王子は無理矢理……。