コンクパールの指輪

★Amazonロマンスカテゴリー（Kindle）ベストセラー（ランキング1位）[2020]★
愛と背徳的な欲のあいだで苦悩する男。一途な愛を求めながらも不埒な欲に惹かれる女。純粋な愛と不純な欲望のあいだで揺れる男と女の濃厚ラブロマンス。

――愛し合う方法はひとつじゃない
市役所で働く煌（あきら）は自分に自信を持てずにいた。父親に押し切られる形で見合いをしたが、相手・伊織（いおり）が素敵すぎてダメ元で臨んだものの紆余曲折の末に結婚を前提に交際することに。予想外の展開になり心は浮き足だったが、近づこうとすればするほど距離を置こうとするのに、こちらが遠慮しようものなら間合いを詰めるように近づいてくる伊織の意図が分からず煌は不安になる。やがて募る不安に耐えかね伊織に本音をぶつけた直後、ある店に強引に連れて行かれてしまった煌。そこで彼が抱える秘密―ほの暗い願望―を知ると同時に今まで一度も感じたことがない奇妙な感覚に襲われ煌は困惑する。そしてこの日をきっかけに煌はフェティッシュな世界に足を踏み入れることに。

【著者より】
この作品は官能描写や緊縛描写ではなく行為に関わる人間の心理の変化がメインになっています。BDSMのストレートな行為描写を求めている方にはおすすめしません。
BDSM（＝ボンデージ（拘束）ディシプリン（支配）サディズム・マゾヒズム」、これらは一般的にはアブノーマルなものとされていますが行為の根底にあるものは「愛されたい」「愛したい」といった欲求ではないかと思います。「こういう世界・こんな形の愛もこの世のどこかにあるんだなあ」と、寛大なお気持ちでお読みいただけると嬉しいです。

※作中にはストーリー上で欠かせない官能描写ならびにSM描写がございます。
・不器用な男女が過去に負った心の傷や自分自身と向き合い結ばれるお話です。複雑な事情を抱える登場人物それぞれの言葉にできない感情の変化や気持ちが変わる過程、心の揺れ動きをお楽しみくださるとうれしいです。
・過去と現在、喪失と再生、それぞれが複雑に絡み合いながら未来へと進む大人の恋愛小説です。
・自分らしい生き方についてどう生きたいか考えさせる長編作品ですが、同時に自分らしく生きるとは、本当に大事なものとは何か考える二人の成長物語でもあります。