公開中
この商品は購入もできます。
◇あらすじ
夏。
早期退職した私を慰労する為に家族は旅行を企画してくれた。
家を出て数時間。
目的地である海辺の宿に到着。
久しぶりの旅行・開放感からか、夕食の酒が進み……
「ん………………」
目を覚ます。
家族揃って、夕食を楽しんだところまでは薄ぼんやりと覚えている。
うまい酒を勧められて、そして私も息子の妻に勧め返した辺りから、どうも記憶が曖昧だ。
おそらくは酔いつぶれて寝てしまったということかな。
…しかし、何故か身体が肌寒い。
とりあえず、起き上がって顔でも洗わないと、意識がはっきりしなそうだ。
そう思って、ぼんやりしたまま身体を起こそうと手に力を込めると……。
何か、柔らかな感触を手のひらに感じる。
その妙に柔らかく、そして温かさもあるものが何なのかと、暗い中を下に目を向けてみると……
目の前には、浴衣を乱した息子の妻の姿。
ただ寝相が悪くて浴衣を着崩していた程度であれば、私も驚きはしなかったろう。
しかし、それにしてはあまりにも不自然な着崩し方……
それに体勢も、その……まるで……―――――。