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ワンマン経営だった父が倒れ、専務の嶺司は社の為に奔走していた。―年下の幼馴染みであり、秘書の甲斐と共に。安心して背を預けられる存在があるからこそ、激務でも日々は充実していた。だが、親密な信頼で成り立っていた主従の均衡は簡単に崩れてしまう。甲斐の『愛している』という告白。それを微塵も感じさせない酷薄な笑み。嶺司の弱点を矜持が融けるまで弄ぶ、刑にも似た愛撫。甲斐の心が理解できず、強い喪失感と恐怖を覚えた嶺司は―!?近すぎて見えずにいた深い情の名は…。
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