完結
人はどこまで、誰かのために変われるのだろう。
「そなたとつがいになるつもりはない」
「わたしは、あなたさまのおそばにいたいのです」
すれ違うからこそ、私たちは言葉を尽くす。
一緒にいたいから。
――変わりたいのに変われない大人たちに贈る恋愛文学。
【あらすじ】
幼き日に龍と結婚の約束を交わした娘・三娘(さんじょう)。
だが約束した相手は迎えに来ず、三娘は役人である父親を守るため、
国王の花嫁となる決意をする。しかし、婚礼の輿に乗る寸前、
王に嫁ぐ運命を拒むかのように、三娘は逃げ出した。
行き着いた部屋で三娘は、約束の相手――火龍の元へ彼女を運ぶ“宝珠”を放つ。
けれど仙界へと導かれた三娘の目の前にいたのは“火龍”と名乗る、約束を交わした相手の弟。
「仙界のものが人界に関わることは禁じられているゆえ、動けぬ」
国王との結婚から逃げ出したことで罪に問われてしまう父を助けるために、
三娘は火龍の花嫁となることを選ぶ。
なぜ約束の相手は迎えに来なかったのか。
どうして約束した相手の弟が火龍と名乗っているのか。
謎に潜む真実――火龍が密かに抱える痛みや葛藤に触れ、
自分自身の心の変化に気づいてしまった三娘は、頑なな火龍と向き合うことを決意する。
遠ざけようとする男。
側にいたいと願う女。
すれ違う想いの先に待つのは、希望か、それともさらなる痛みか――。
喪失の先にある希望を描いた恋愛文学
【作品について】
装画:丑山雨(Ame Ushiyama)
和装や中華趣味の少女画で人気を博す画家。iPadで描かれる繊細で美麗な色彩が、物語の世界観を彩ります。
【ご購入にあたって】
本作には物語の展開上、重要な官能描写が含まれます。大人の読者様向けの内容となっております。

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