完結
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それは突然の死刑宣告のようなものだった。恋人・周司との結婚、そして妊娠出産を夢見ていた佳織に突き付けられたのは、重症の子宮筋腫に冒されているという衝撃の事実だった。手術で子宮を切除しなければ命は危ないし、でもそうなればこの先一生、妊娠は望めない…苦しみ葛藤する佳織だったが、結局、子宮を失う道を選ぶしかなかった。そしてその結果、周司は佳織から去っていった。自らの女としての存在意義に悩み惑う佳織に、母親は前妻と死別した3人の子持ち男性の後妻となる縁談を持ってきたりするのだが、それにも乗り気になれない…そんなときだった、佳織の中に新しい人生の目標が芽生えたのは。それはなんと水族館の飼育員になること。その意外すぎる選択に周囲は驚くばかりだったが、そこには彼女なりに真摯で自然な理由があったのだ――。(※本コンテンツは、合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.5~抄堂たくスペシャル(1)」の内容と重複しています。ご注意ください)