完結
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呑天堂の屋号で古物商を営む神大寺観介は、そんじょそこらの目利きじゃない。人呼んで「真見士」! あらゆる逸品に精通し、ひと目でその価値を測ることができる凄腕中の凄腕。政財界の大物たちにもご贔屓が多く、その鑑定眼には全幅の信頼が置かれている…が、本人はガサツでスケベな豪快男。その豪放磊落な性格のせいで、問題案件ばかり呼び込んでくるのであった。借金のかたに信楽の骨董品を持ち込んできた男と、金の貸主の秘書。観介は一瞥をくれただけで千五百万円と鑑定する。喜ぶ秘書だったが、持ち主の男は頑なに売ろうとしない。そのやり取りを見た観介は…?!