完結
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今現在、小児科医として活躍する小西由香(こにし・ゆか)には、波乱万丈の秘めた人生のドラマがあった。かつて、由香が物心ついたときには父親はもう亡く、産婆として働く母・咲江(さきえ)と二人の母子家庭だったが、暮らしは決して豊かではなかったものの、愛情に満ち足りた幸せな生活だった。しかしある日、由香はふとしたことから思わぬ己の出生の秘密を知ることになる。なんと由香の本当の産みの親は咲江ではなく、その妹の春美(はるみ)だというのだ。春美は不幸にも夫の事故死直後に由香を出産したものの、その心痛と元々体が弱かったこととが重なって亡くなってしまい、一人遺された由香は施設へという話もあったのだが、不憫に思った姉の咲江が自分の娘として引き取ったという経緯であった。しかし意外なことに、それを知った由香にそれほどの衝撃はなかった。実の両親が死んだことはもちろん悲しかったが、一方で養母・咲江の自分に対する愛情の深さを心から実感し、そこに大きな信頼と満足を得ていたからだ。こうして改めて母娘としての絆の固さを確かめる結果となった二人……ところがところが、本当の真実はさらなる驚愕と数奇な運命を孕んだものだった――…!(※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.25~特集/罪を犯した女たち」の内容と重複しています。ご注意ください)