完結
なぜ私たちは、これほどまでにすれ違うのだろう。
「言わなくても分かるだろ、は男の勝手。そのたった一言が、どれだけ女に自信をくれるか。」
「どういった言葉でもちゃんと相手に伝えないとわからないんだって、改めて思い知らされたよ。」
すれ違うからこそ、私たちは言葉を尽くす。
一緒にいたいから。
――傷ついた大人たちに贈る恋愛文学。
【あらすじ】
市役所に勤める傍ら、大人の女性向け恋愛小説を書いている悠里。
彼女のもとに、ある日、投稿作品に書籍化の打診が届く。
けれど彼女は、その申し出を受けることができなかった。
恋愛小説を書いてはいるが、自分自身は恋愛を避けている――。
そんな引け目と後悔を抱えながら、悠里は代わり映えのしない毎日を過ごしていた。
そんな彼女のもとに、一通のメールが届く。
それは人気の官能作家・立花康生との対談依頼だった。
対談の席で立花はこう語る。
「欲望のままに高め合い忘我の境地に達したあとに残っているものは、相手への愛情だと思う」
その言葉が心に引っかかった悠里。
なぜこの人は、そんなふうに言い切れるのだろう。
それが知りたくて、悠里は立花の誘いに応じることに。
しかし、立花の孤独に触れるうちに、悠里は気づく。
自分もまた、“ある出来事”をきっかけに、
人と本気で向き合うことを恐れていたのだと。
「――君は、俺でいいのか?」
愛から逃げた男。
「あなたじゃなきゃ、駄目、なんです」
愛を恐れる女。
二人が恋愛を避けている切なくて深い理由とは――。
傷を抱えた二人が出会ったとき、止まっていた時間が少しずつ動き始める。
女性向け小説投稿サイトで、30代・40代の大人の女性読者から多くの支持を集めた話題作にして再生と希望の物語。
【ご購入にあたって】
本作には、物語の展開上、重要な官能描写が含まれます。大人の読者様向けの内容となっております。

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