シーモア読み放題ライト
完結
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3年前の初夏、私は司を見つけた。雨に打たれ、階段の下でびしょ濡れのアマうずくまっている姿に母性本能をくすぐられたのだ。家にあげて、シャワーを浴びさせた。そのあとは当たり前のように司は私を抱いた。「何も聞かないで」という司には何も聞くことはできなかった。その後数日間、私たちは愛し合った。しかしある日、私が家に帰ると、家具も服もそして司も、何もかもがなくなっていた。「3年後の夏に帰る、ごめん」と書置きだけを残して……。
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