契約結婚、夫は居ないものとして扱っていいそうです
自分の容姿がきっかけで男嫌いになったエミリア。
そんな彼女のもとに婚約話がやってくる。
結婚なんて……と思っていたエミリアだが、求婚相手のデュークは女が大嫌いと有名だった。
そんな彼が結婚相手を探している理由は息子のシリルにあったのだ。
男は嫌いだが、子供は好きなエミリア。二人の利害は一致した。
「書類上は君の夫となったが、私のことは居ないものとして扱ってくれて構わない」
こうして二人は契約という名のもと婚姻関係となる。
シリルを挟んだ形での結婚生活を送るなかで、デュークはエミリアのことが気になりだす。
一方のエミリアもデュークへの恋心が育っていき――。