完結
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常軌を逸した芝居好きの若旦那。家業そっちのけで歌舞伎見物に通う毎日。そればかりか、日常生活まで、すべて歌舞伎一色。話す言葉は芝居のせりふばかり、目に映るものはなんでも芝居の小道具に見える…というオタクぶり。そんな息子に呆れかえった大旦那に、とうとう二階の狭い部屋に閉じ込められた若旦那。少しは反省するかと思いきや、そこへ丁稚の定吉がやってきて、これまた中々の芝居好きなものだから、調子に乗っちゃって…。劇作家・わかぎゑふによる、芝居オタクの一席、どうぞお楽しみください。