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■ストーリー形式で学ぶ 脳力アップの知恵とコツ■
「お前、入社して十年も経っているのに、いったい何をやってるんだ!? 頭の中身、空っぽか?? そんな頭なんかもういらん! どこかで頭をすげ替えてこい!」
仕事はデキない、彼女もいない。そんなしがない会社員の光一が、ふとしたことでかつての同級生・一条由美に再会。脳科学の研究者である彼女から、“脳を育てる方法”のレクチャーを受けることになった――
・遺伝は頭のデキを左右するのか
・人の体型は脳がコントロールしている
・脳のサビつきを防止する物質とは
・ストレスを脳科学的に乗り越える方法
などなど、主人公ならずとも、「知らなかった!」と思わず声が出る……
最新脳科学の知恵で、あなたの仕事・勉強・生活はこんなに変わる!!
■何歳になっても、自分の脳力を向上させて、人生を変えることができる■
つい最近まで私たちは、
1.頭の中の脳細胞は、自分では増やせないし、大人になったらもう増えない
2.自分の脳の構造は、自分では変えられないし、大人になったらしぼんでいく一方
3.したがって、大人になったら今以上の頭脳になるのは、もはや無理
などと信じこんでいました。実際、私が医学部の学生だったときにも、先生からそのように教わっていました。
でも、たいへんうれしいことに! 二十世紀では常識とされていた脳に関するこれらの知識は、まったく根拠のないデタラメだったことが、近年の科学の進歩からわかってきたのです。つまり、
1.自分の脳細胞は、大人になっても自分で増やすことができる。
2.自分の脳の構造やはたらきは、生涯にわたって自分で変えることができる。
3.したがって、いつまでも自分の脳力を向上させて、人生を変えることが可能である。
ということが、21世紀の科学の新しい常識になったのです。
■平凡な頭脳の持ち主でもできる“脳を育てる方法”■
いまや、年功序列の時代から、個人の実力がものをいう時代へと変わってきていて、自己価値を高めるための勉強や自己啓発がブームになっていますが、はたして、従来のような勉強を繰り返したり精神を鍛えたりするだけでは、なかなかうまくいきません。少なくとも凡人にはなかなかつらく、継続するのが難しいようです。
そこで、平凡な頭脳の持ち主にもできて、自分の頭脳を自分の将来のためにフル活用できる科学的な頭脳改革法……それが、本書でドクター由美が提唱する「脳を育てる方法」です。
この「脳を育てる方法」は、もちろんお子さんにも応用することができます。人生の早い時期から実践すれば、将来はいっそう輝くことでしょう。一方で、高齢の方だって、じゅうぶん実践可能です。なにしろ脳は生涯にわたって変わり続けるのですから。
ということで、お子さんやご高齢の方にも役立つ知識もたくさん盛り込みつつ、より理解を深められるよう図表も多数掲載しました。
ストーリー形式で、光一君と由美さんの会話を楽しく読み進めながら、一見堅苦しいエビデンス(科学的根拠)の数々を容易に理解できる、新しいタイプの本に仕上がりました。
(本書は2010/3/15に小社より刊行された書籍を電子化したものです)