完結
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「しんきくせぇ顔を俺の前にさらすな!」
モラハラDV夫からの逃避行ーー。けれど、行くあてのない親子は生きる希望を失いー…。
施設育ちで愛情に飢えて生きてきた36歳の里見小春。
夫との間に子どもをもうけ、ささやかな幸せを築いていける…と思っていたのに、
夫は直情的で、生活費も浪費する、典型的クズ男。
このままでは私も娘も命が危ない。
着の身着のまま家を飛び出すも、仕事も家もなく、いっそこのまま目の前の電車にーー。
そんなとき、空っぽのお腹を刺激する温かく、包み込むような匂いが漂ってきてー。
引き寄せられるように脚を運ぶと、そこにあったのは『おふくろ食堂』。
人生どん底の親子が行きついた先で巻き起こす奇跡のストーリー。