完結
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「本当に刺したかったのは私の実の母親なんですよ…」ろくでなし男を殺した女が発した意外な言葉の真意とは一体?沙紀(26歳)が実の父母だと思ってずっと一緒に暮らしてきたのは、実は祖父母だった。実母は生まれてすぐの沙紀を自分の両親の養女として託し、家を出てしまっていたのだ。思春期の頃に初めてその事実を知った沙紀だったが、今更どうすることもできなかった。貧しい家計を支えるために中学を卒業すると工場に就職し、楽しい青春とは無縁の汗と油にまみれた日々を送った。そんな中、工場長にレイプされて泣く泣く仕事を辞め、水商売の世界へ。そしてそこで親子ほども年の離れた男と知り合い、深い関係になるのだが、こいつがとんだろくでなしで…思い余った沙紀は激高して彼を刺し殺してしまう。全部、全部私を捨てたお母さんが悪いのよ…呪詛の言葉を吐きながら服役する沙紀だったが、出所後、思いもよらない再会が――…!?