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現代を豊かに生きる智慧は、
かつての日本にこそ眠っている。
シーボルト、イザベラ・バード、アインシュタイン……
16世紀以降に日本を訪れた外国人たちの記録から、
現代にも通用する「生き方のヒント」が見えてくる。
「何と多くの思いがけない親切に出会うことか!」
「ほんものの平等精神が社会の隅々まで浸透している」
「私たちは何もかも幸福であった」
「私は、書き留めた言葉の数々からこうした日本の
素晴らしい原型が浮かび上がってくるのを目のあたりにすると同時に、
現代の日本がそこから少しばかり外れてしまっていることに思い当たりました。
そして、私たちが原点回帰することの必要性を、身にしみて感じるようになりました。
未知のものを模索するのは難しいでしょうが、もともと存在しているものに
もう一度目を向けるのは復習であり、温故知新です。
ありがたいことに、先人たちのお手本が外国人たちの訪日記録という形で
現在でもしっかり残されています。
そして日本人は、先祖代々からの文化継承を得意とする民族です。
元来持っていた良さが完全に失われたわけではなく、
戻る気にさえなれば戻れる環境があります。
いまほど、自国の伝統文化の素晴らしさに再度光をあてることが
ふさわしいときがあるでしょうか。」
(「はじめに」より)
●目次
第1章 シンプルさのなかに豊かさを見いだす
第2章 どんな相手も尊重する
第3章 いつもご機嫌である
第4章 教養を身につける
第5章 自然とともに生きる
第6章 必要な道徳心を備える
第7章 進んで相手をおもてなす
第8章 共存共栄に生きる
最終章 現代に生きる日本の美徳