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正しい「ダニ知識」がアレルギーを改善させる
ダニ研究50年の専門家がお教えします。
◎ダニとアレルギー対策の10則
・1則 生きているダニだけでなく、ダニの死体やフン、切片もすべてアレルゲンになる。
・2則 ダニは多くのアレルギーの原因または発作のきっかけに関係している。
・3則 ダニを減らせば、多くのアレルギー症状は改善する可能性がある。
・4則 ダニを減らす鉄則は「殺す」より「増やさない」。
・5則 ダニを増やさないために一番効果があるのは「乾燥」。熱や薬より確実。
・6則 ダニの繁殖地(たとえば寝具や押し入れなど)の乾燥、清潔に気をつけよう。
・7則 ふとんを干したら、湿度が高くなる午後3時までに取り込もう。
・8則 使わない寝具やぬいぐるみは乾燥剤と一緒に、ビニール袋に入れて密閉しよう。
・9則 畳の上にカーペットやカーペットにラグを重ねる二重敷きは〝ダニ天国?をつくる。
・10則 ハウスダストはダニアレルゲンの塊。こまめな掃除でアレルゲンを減らそう。
■目次
●第1章 ダニとアレルギーにはどんな関係がある?
●第2章 「日本ならでは」の住宅事情が原因の一つ
●第3章 そもそもダニってなんだ?
●第4章 まずダニ対策の基本を理解しよう
●第5章 寝室はダニの楽園だ!
●第6章 寝具の正しいダニ対策
●第7章 場所別にダニ対策を立てる
●第8章 アレルギー対策の未来はどうなる?
参考資料
・1 アレルギー患者宅のダニ調査とダニ駆除の手順
・2 慢性疾患における健康概念の医療領域と予防領域
■著者 髙岡正敏(たかおか・まさとし)
株式会社ペストマネジメントラボ代表取締役
医学博士。獣医師。
1947 年三重県松阪市生まれ。
幼少時より動物好きで、
とんび、鷹、ねずみなどたくさんの動物を飼育する。
日本獣医畜産大学卒業。
東京大学医科学研究所寄生虫研究部でダニの研究を始める。
1975 年東京医科歯科大学医動物研究室教務技官に就任。
1978年獨協医科大学医動物学教室講師に。
グアテマラにフィラリア症対策プロジェクトの専門員として1年間派遣される。
1980 年埼玉県衛生研究所環境衛生部技術吏員に就任。
埼玉県立衛生短期大学非常勤講師、埼玉医科大学非常勤講師などを兼務。
住居内のダニに関する調査を続け、莫大なデータを集める。
2008 年埼玉県衛生研究所を定年退職。
これまで行ってきたダニに対する調査結果をまとめ、
アレルギー疾患に対する治療法と予防法を確立するため、
株式会社ペストマネジメントラボを設立。
アレルギー患者宅を訪問し、
環境改善によるアレルギーの予防や改善に取り組む一方、
住居内のダニに関する調査結果をまとめ、
その体系化をめざしている。
ダニの世界から人間の世界を眺めることで、
ダニが存在する意義やダニと共存する多様性のある地球のあり方を
模索している。
主な著書に『ダニ病学』(東海大学出版会)、
『ダニの生物学』(共著、東京大学出版会)、