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今日のわが国の卸売業が直面している厳しい実態を踏まえ、それを克服し、かつてのような卸売業(問屋)としてのパワーを回復し、チャネルリーダーへの復権を図るための理念と行動指針を提言する。
目次
第一章 近年における卸売機構の変革と課題
第一節 小売業・卸売業の加速的減少時代
第二節 卸売構造の日本的特質と変革
第二章 日本の卸売業の二つの存立基盤
第一節 日本の消費者の購買行動特性と卸の存立基盤
第二節 日本的取引慣行と卸の存立基盤
第三章 問屋パワーの史的厳選と日本型流通システムの特質
第一節 日本の商品流通と問屋の原点
第二節 日本型流通システムの形成と問屋の立場
第四章 流通革命と卸売業への影響
第一節 スーパー資本の挑戦と流通変革
第二節「問屋無用論」の衝撃と卸売経営の対応
第五章 卸売業の組織化、集団化の実状と課題
第一節 流通近代化政策とボランタリーチェーンの再生
第二節 卸商業集団化の推進と課題
第六章 消費者志向型卸売経営への二つの条件~卸売業マーケティング戦略と流通チャネルの再設計~
第一節 消費者志向型卸売マーケティング戦略の方向
第二節 消費者志向型チャネルの再設計
第七章 卸売業のマーチャンダイジング戦略と商品力強化
第一節 卸売業の商品力
第八章 卸売経営の最重点戦略~リテールサポート戦略の方向~
第一節 リテールサポート活動の意義と主な戦略内容
第九章 地域密着型卸売業の活路~連携と共同化事業~
第一節 地域密着型卸売業の新たな役割
第二節 地域密着型卸売業同士の連携組織~事例:サブリコの研究~
第十章 卸売業復権への二つの命題
第一節 命題一・・・卸売経営と「イノベーション」
第二節 命題二・・・卸売経営と「人材育成」
(※本書は2010/8/26に発売し、2021/1/1に電子化をいたしました)
宮下 正房(みやした まさふさ)
1936年長野県生まれ。早稲田大学商学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科退学。流通経済研究所、流通政策研究所などで流通問題の調査研究に従事。1985年東京経済大学経営学部教授に就任。同大学にて入試委員長、学生部長、経営学部長、副学長等を歴任。現在同大学名誉教授。
ほか、一般社団法人日本卸売協会理事長、財団法人流通経済研究所名誉会長、社団法人日本ボランタリー・チェーン協会名誉会長など団体役員を歴任。 なお、現在、日本卸売学会会長に就任中。
経済産業省、中小企業庁、農林水産省、東京都、東京商工会議所など多数の各種委員会委員長、委員を歴任。
著書は『日本の問屋』(日本経済新聞社)、『問屋革命』(こう書房)、『日本の商業流通』(中央経済社)、『現代の卸売業』(日本経済新聞社)、『現代の流通戦略』(中央経済社)、『商業入門』(中央経済社)ほか多数。