新しい女―19世紀パリ文化界の女王マリー・ダグー伯爵夫人
舞台化で話題の関連書待望の電子化
19世紀パリ社交界で輝かしい存在マリー・ダグー伯爵夫人。革命を繰り返す激動の時代、家族も名誉も捨て作曲家フランツ・リストと情熱的な恋に落ち作家として活動した生涯を辿る。
『あなたは私に必要な女性ではおそらくないでしょう。だが、私がどうしても欲しい女性なのです。』フランツ・リスト
『わたくしは何よりまず真実でありたいと思いました。』マリー・ダグー
(一部本文抜粋)
【目次】
主な登場人物
はじめに なぜ今、マリー・ダグー=ダニエル・ステルンを?
第一部 重大な帰還
1 帰って来る……でも、どこへ
リストとの別離?
パリ
無邪気なだて男、ウジェーヌ・シュウ
孤独な狼、ヴィニー
デルフィーヌ・ゲー・ド・ジラルダン
ジラルダン
ジャーナリストたちの学校――バルザック、サント=ブーヴ、等々
到達不可能な模範、ジョルジュ・サンド
2 新聞界のナポレオン
エミール・ド・ジラルダンの情熱
エミールとは何者?
パリのリスト
イギリスへの旅
〈星〉の誕生
ライバルとしてのデルフィーヌ、〈ド・ロネ子爵〉
ピュグマリオン
3 ダニエル・ステルン
華やかなデビュー――シャルル十世の宮廷
「わたしの五分間を!」
根こそぎにすべき情熱、リスト
親権を振りまわす父、リスト
サン=シモン主義の女性たち――フローラ・トリスタン――〈青鞜婦人〉と〈女性の救世主〉
シュザンヌたち
他
(※本書は1991/7/31に株式会社 藤原書店より発売された書籍を電子化したものです)