「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いなのか?――― 気鋭の弁護士が教える相手を納得させる方法
弁護士の誘導尋問をご存知ですか。
自分の望む方向に会話を導いていく質問です。
●他の人たちもやってるよ
●主婦には、経済のことなんてわからないんだ
●そんな話は世間では通用しないね
など、このような発言に対し「うぐっ」と詰まっていたら、
毎回議論に負けてしまっているのではないでしょうか。
これらの発言のどこがおかしいのか、わかりますか?
では、次はどうでしょうか。
●キミはUFOが存在しないと言うのか?
では、UFOが存在しないことを証明してくれよ。
そうじゃなきゃ、UFOが存在しないなどと言わないでくれ
●「こんにゃくダイエット」は75%の人が効果的だって言っているよ
●わたしと仕事、どっちが大切なの?
これらの会話には「議論の落とし穴」があります。
どこが正しくないかという説明はこの後させていただきますが、
こうした「論理の落とし穴」は、世の中にはたくさんあります。
しかし、なぜ間違いなのかをきちんと理解しなければ・・・
―――プロローグから抜粋
気鋭の弁護士が教える、言い負かされない、
黙り込まない、丸め込まれない、モヤモヤしない、相手を納得させる。
など、議論に負けない方法をご紹介します。
■目次
・第1章 なぜ「論理力」が必要なのか?
(相手の不合理な主張に負けないため「正しいか正しくないか」は実は関係ない!? ほか)
・第2章 いかに相手を納得させるか
(3段論法「AならばB、BならばC、ゆえにAならばC」そもそも式論法「ルール → 事実 → 結論」 ほか)
・第3章 相手のペースに巻き込まれないテクニック
(「何」に対して反論すべきか徹底的に「ウラ」をとり、調べ上げる ほか)
・第4章 論理の落とし穴を見破るテクニック
(不当な議論のテクニックを知る誤導尋問「お支払いは現金ですか、それともカードになさいますか」 ほか)
・第5章 会話の主導権を握るテクニック
(質問をする側に回る「仮に話法」で相手を金縛りに ほか)
■著者 谷原誠
弁護士。1968年愛知県生まれ。明治大学法学部卒業。91年司法試験に合格。企業法務、事業再生、交通事故、不動産問題などの案件・事件を主に処理する。現在、みらい総合法律事務所代表パートナー。ニュース番組などの解説でも活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)