会社の偏差値 強くて愛される会社になるための100の指標
どんな社長も社員も気になるのが、自分の会社の「偏差値」。
しかし銀行は貸出条件をはかるための会計判断しかしない。
社会貢献力や人材育成力を含めた「会社の価値」をどうはかるかを指数化する本。
銀行が企業診断で見るのは3期分の財務諸表だけ。
コンサルタント会社も企業価値判断は行うが、
「ブランド力」「開発力」「シェア」などの付帯要素の検討に留まる。
ではその会社はどれだけ価値ある会社なのか。
社会貢献力や社員の育成力、あるいは社員とその家族、
協力会社、顧客を含めた「幸福提供力」はどれくらいなのかをはかる物差しはなかった。
本書では100の指標を示すことで、
ポイントがどれくらいであったかを算出し、
価値判断の目安とすることができる。
企業をAパターン・Bパターン・Cパターン他に分類。
経営者、社員、就職者に有用な1冊。
どんなに経営力が優れていても、関係する人々の幸せの追求・実現という、
経営の使命と目的をおろそかにしている企業が、
「いい企業」であるはずはないからです。
私はこの約50年間に、国内外8000社を超える企業の現地研究をしてきました。
その過程で実際に各社を採点してみると、社員のモチベーションが高く、
安定的に好業績を持続している、真にいい企業だと思える企業の点数は例外なく高く、
逆に社員のモチベーションが低く、業績が慢性的に低迷していたり、、
好不況のたびに大きくぶれる企業の点数が例外なく低いという、
まるで法則のような特徴があることがわかっています。
本書が経営者はもとより、全ての企業関係者や、これから就職する学生、
さらには金融機関・産業支援機関や行政等にとって、
少しでも参考になれば幸いです。
(はじめにから)
■目次
はじめに
序 章 大切なモノサシは会社の業績ではなく社員の幸せ
第1章 社員とその家族に関する指標
第2章 社外社員とその家族に関する指標
第3章 現在顧客と未来顧客に関する指標
第4章 地域住民や障がい者等社会的弱者に関する指標
第5章 盤石な経営に関する指標
あとがき
■著者 坂本光司(さかもと・こうじ)
1947年、静岡県(焼津市)生まれ。経営学者。静岡文化芸術大学教授や法政大学大学院教授などを歴任。
現在は、人を大切にする経営学会会長、千葉商科大学大学院商学研究科中小企業人本経営(EMBA)プログラム長、
日本でいちばん大切にしたい会社大賞審査委員長、他公職多数。
徹底した現場派研究者であり、この50年間で訪問調査・アドバイスをした企業は8000社以上となる。
専門は中小企業経営論・地域経済論・福祉産業論。
著書である『日本でいちばん大切にしたい会社〈1~7〉』(あさ出版)は、
シリーズ累計部数70万部を突破。『人を大切にする経営学講義』(PHP研究所)など多数の著書がある。